印刷・製本工程のロボット化
Y.K
こんにちは。小池商店、小池です。
今週はウィザップ、小池商店ともに土曜日も営業しております。
よろしくお願いします。
今日は色の日です。
1(い)6(ろ)の語呂あわせで、色に関係する職業の人の記念日だそうです。
色に関係するといえばウィザップは印刷会社なので色に関係する会社ですね。
ということは私も色に関係する職業の人ということになります。
色の日おめでとうございます!
せっかくなので印刷の色に関するお話をしたいと思います。
ウィザップの印刷物はオフセット印刷という方法で印刷されています。
オフセット印刷で色が決まる要素は細かいところまで言えばたくさんありますが、大きな要素としては2つだと思います。
・インキ
・網点
この二つについて少し説明したいと思います。
印刷でインキを使って紙に絵柄を印刷するわけですが、色の種類は大体3種類に分類されます。
・モノクロ(1C)
モノクロというのは黒のインキ1色だけを使った印刷です。
小説のような文字を中心とした本、写真の少ないチラシや案内文などモノクロが多いです。
・カラー(4C)
カラーはそのままの意味で色がついた印刷物です。
ただ、カラー印刷はいろんな色があるのでインクもさまざまな種類を使っていると思っている人もいると思います。
実際、カラー印刷は4色のインキで表現できます。
C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、BK(ブラック)の4色です。
この4色を重ね合わせると様々な色を表現できます。
これが実際に使用している4色のインキです。
1缶1kgですね。
手につくとなかなかとれないので厄介です。
・特色
特色というのは、特定の色を忠実に再現したいときにその色のインキを作って印刷します。
特別な色、特殊な色、特定の色といったところでしょうか。
4色でも再現できる色もありますが、4色だとコストがかかることと、中には4色で再現できない色もあるので特色を使います。
例えば金色、銀色だと4色では無理ですし、蛍光色系も4色より明るいインキなので再現できません。
チラシや、本の表紙、1色だけどモノクロではなく色を使いたいなどに特色は使われています。
具体的に言うと、スーパーのチラシの表はカラー、裏は黒と赤の2色というのを見たことあるかもしれませんがその裏の赤は特色です。
これが特色を作るためのインキです。
これらを調合して特定の色を作ります。
もうひとつの要素は網点です。
網点とは印刷する絵柄をPCのデータから印刷するデータに変換する時に点々のデータにします。
みてみたほうが早いと思います。
このような印刷物の
こちらの飴をなめながらこちらを見ている女性の写真に注目しましょう。
きれいに印刷されていますね。
では拡大した画像を見てみます。
こちらは青いアイシャドウの部分
これはチークの部分
最後はおでこの部分
こんな感じで点々になっているのが網点です。
網点の形状や大きさを変えることで細かい絵柄の色を表現しています。
網点のバランスが崩れてしまうと思ったとおりの色になりません。
カラーだと4色それぞれがアンバランスになってしまうと全く違う色になってしまいますし、1色だと網点が太れば絵柄がつぶれてしまってよくわからない絵柄になってしまいます。
網点形状は基本的には太る傾向にあり、印刷機の状態に左右されやすいです。
このようなことにならないように定期的にテスト印刷して印刷機の状態をチェックしています。
また、いい状態を保てるように印刷機のメンテナンスも毎日行っています。
印刷物の色の表現に関してわかっていただけたでしょうか?
印刷物が網点でできているというのは知っている人もいたかもしれませんが、網点を見てみたという人は少なかったのではないでしょうか?
肉眼ではなかなかみえませんからね。
これで少し印刷博士に近づいたとおもいます笑。
また気が向いたら印刷に関する情報を紹介できたらと思います。
では今日はこのへんで。