マリメッコ展

こんにちは。株式会社ウィザップ小池商店、小池です。

 

マリメッコ展いってきました。

万代島美術館で始まってから嫁さんが行きたいとは言っていましたが、ようやく時間が取れたので。

 

新潟にショップがあるので馴染みのあるブランドでしたが、女性向けのブランドなのでそこまで興味はなかったです。

でも、実際行ってみるとやっぱり面白かった。

 

マリメッコは今では様々な生活雑貨を販売していますが、元々はファブリック(布地)にプリントした生地を使って服を作っていたのが原点だそうです。

当時、生地へのプリントはスクリーン印刷が使われていたそうです。

もちろん今でも多くのプリントTシャツなんかに使われている印刷方式ですね。

私たちの商業印刷で使われるオフセット印刷とは違い、スクリーン印刷はほとんど特練インク(特色)なので、色を使っても2、3色のものが多かったようです。(色をたくさん使うと、インクも版も使うのでコストかかりますしね。)

マリメッコでは、例えば2色の場合、異なる色の境目にあえて多めに、太目にオーバープリントをかけておいて、3色目として表現してデザインしていたようです。

生地の地の色が見えないようにオーバープリントをかけるにしては太すぎるなー、黒以外でもかけるんだなー、と作品を見ていて思っていましたが、そこにはデザインとしての意図があったようです。

純粋に作品を見ればいいのにそういう疑問を抱く時点で、職業病だなーと自覚しました笑。

 

あと、デザインしたものの実寸サイズで版を作っていたので、生活雑貨にデザインを落とし込みたい時に縮小をかけなければならないことがあったようで、今のようなPC環境がない当時はかなり苦労したそうです。

 

今回のマリメッコ展で驚いたのは、デザイナーに石本藤雄、脇阪克二という2人の日本人がいたことです。

特に私は脇坂さんのデザインが好きでしたね。

マリメッコでは有名な様々な車が描かれているパターンのデザインは脇坂さんのデザインです。

 

脇阪克二 | デザイナー | ブランド | Marimekko (マリメッコ) 日本公式オンラインストア

 

生地にプリントする際に輪転機を使います。なので、デザインの始まりと終わりの境目が不自然にならないように輪転機で印刷する前にパターンを組み直さなけらばならないですが、脇坂さんはその点が考慮されているデザインになっているので手直しの必要ななく、そのまま輪転機にかけることができるということで工場は助かっていたんじゃないかと思います。

細かいところまで考慮されているのは、日本人らしい特性ですね。

 

正直、デザインや美術の感性は素人なのでわからないこともありますが、たぶん私は普通の人と違った視点で楽しんできました^^。

また面白い企画展があれば行ってみたいですね。

 

 

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