リョービ924、入院
Y.K
こんにちは。株式会社ウィザップ、小池商店小池です。
昨日の続きです。
【故障したオフセット印刷機の復旧】 ①印刷機が機械的に不具合がないか判断
長期間動いていなかった印刷機の復旧作業を紹介していました。
2部構成のうちの今日は後半②です。
①印刷機が機械的に不具合がないか判断する
②会社で設けた品質基準(濃度、ドットゲイン等)で印刷ができるように調整する
機械的な不具合が無かったら、今度は会社で基準として設けられた品質で印刷できるか確認・調整しなければなりません。
弊社はジャパンカラーをベースに印刷品質基準を設けているので、これに合わせなければなりません。
Lab値で管理します。印刷業界ではベタ濃度での数値管理が一般的ですが、これだとカラーマッチングを正確に行うことはできません。
これらの数値を計るために、測色機を使います。
弊社は以前来ていた印刷コンサルティングの方に、測色機で計った値が自動で書き込みされるEXCELデータをもらっているので、そちらでジャパンカラー基準からどれだけ離れているか確認します。
各色のベタのLab値の⊿Eがそれぞれ、
⊿E(誤差を表す指標値)≦ 5
であれば、ジャパンカラー基準値内です。
ベタだけではなく、網点の大きさも調整しなければいけません。
ジャパンカラーでは、50%網のドットゲインが、14±3%でなければなりません。
ということで、これも測色機で計って確認します。
弊社の基準をまとめると、
Japan Color基準の印刷品質にする
①CMYKそれぞれのベタ100%のLab値の ⊿E≦5 にする
②CMYKそれぞれの50%の網でドットゲインを 14±3% にする
もちろんこれだけではないですが、基本的にはこれが守られていなければなりません。
今日リョービ924の確認・調整をしました。
大きく崩れているということもなく、月曜からは印刷ができるようになりました。
また、頑張って稼いでほしいと思います。