【故障したオフセット印刷機の復旧】 ②会社で設けた品質基準(濃度、ドットゲイン等)で印刷ができるように調整

こんにちは。株式会社ウィザップ、小池商店小池です。

 

昨日の続きです。

 

【故障したオフセット印刷機の復旧】 ①印刷機が機械的に不具合がないか判断

 

長期間動いていなかった印刷機の復旧作業を紹介していました。

2部構成のうちの今日は後半②です。

 

①印刷機が機械的に不具合がないか判断する

 

②会社で設けた品質基準(濃度、ドットゲイン等)で印刷ができるように調整する

 

②会社で設けた品質基準(濃度、ドットゲイン等)で印刷ができるように調整する

機械的な不具合が無かったら、今度は会社で基準として設けられた品質で印刷できるか確認・調整しなければなりません。

 

弊社はジャパンカラーをベースに印刷品質基準を設けているので、これに合わせなければなりません。

 

Japan Color認証制度

 

Lab値で管理します。印刷業界ではベタ濃度での数値管理が一般的ですが、これだとカラーマッチングを正確に行うことはできません。

 

これらの数値を計るために、測色機を使います。

弊社は以前来ていた印刷コンサルティングの方に、測色機で計った値が自動で書き込みされるEXCELデータをもらっているので、そちらでジャパンカラー基準からどれだけ離れているか確認します。

各色のベタのLab値の⊿Eがそれぞれ、

 

⊿E(誤差を表す指標値)≦ 5

 

であれば、ジャパンカラー基準値内です。

 

ベタだけではなく、網点の大きさも調整しなければいけません。

ジャパンカラーでは、50%網のドットゲインが、14±3%でなければなりません。

ということで、これも測色機で計って確認します。

 

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手前のものが測色機

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EXCELの印刷診断シート。測色機で計った値が自動入力

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テストチャート(ゴースト対策用)

 

弊社の基準をまとめると、

 

Japan Color基準の印刷品質にする

①CMYKそれぞれのベタ100%のLab値の ⊿E≦5 にする

②CMYKそれぞれの50%の網でドットゲインを 14±3% にする

 

もちろんこれだけではないですが、基本的にはこれが守られていなければなりません。

 

 

今日リョービ924の確認・調整をしました。

大きく崩れているということもなく、月曜からは印刷ができるようになりました。

また、頑張って稼いでほしいと思います。

 

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