耐刷力について
Y.K
印刷物はすべて完全オーダーメイドです。
車や家電のような工業製品とは違ってラインではない。
用紙も違えば、絵柄も違う。インキの色だって違うこともある。変動要素がかなり多いんです。
物理的な要因と化学的な要因があり、科学的な知識と感覚も必要。
ちゃんと理解していないとトラブル対応ができません。
ライン工のように目の前に来たものだけを加工していればいいという事はないです。だからこそ難しい。
でも、そこにやりがいがあると思っています。
毎日違うものを高品質で作り続けることがどれだけ難しいかはやったことのある人しかわかりません。
でもそのやったことのある人たちには印刷物を生産しているという事に自信と誇りを持ってほしいです。
印刷でなにかトラブルが起こり刷り直しや検品など損失を出したしまうと目に見えたコストがかかってしまうのでやり玉に挙げられることが多いです。でもある意味印刷はしょうがない面もあります。
製造している限り不適合品はどんな加工でも必ず起こります。印刷物生産においては印刷工程が最も難しく、不適合品が一番出てしまう工程だと思っています。件数も費用も。
だから、当たり前のように高品質で生産し続けられることは当たり前じゃないんです。
もし、1週間、1か月、1年と不適合が出ない場合は本当にすごい事だと思います。
語弊があるといけないですが、印刷物生産の過程で、印刷の工程だけでなく、制作も製版も製本もすべての工程が本当に難しく大変です。やっぱりオーダーメイドだから。
各工程もそれぞれが高品質な印刷物を作るために日々研鑽しています。素晴らしい。
ただ、印刷に関しては科学的な知識と経験と感覚が必要で、ここが本当に難しいところだと思っています。そういう意味では他の工程とは違う。
今回新しい印刷機が入りましたが、必ずトラブルは起こると思います、ミスはしょうがない。でも勝手に限界を決めずに精一杯やってほしいと思います。
精一杯やっていれば必ず結果もついてくるし、周りも見ていて評価されるはず。
「限界までやった」ではなく「精一杯やった」と言えるように私も頑張ります。