「子育てのハードルが上がる情報」を出すより「子育ての実態を知ってもらう」事の方が若い人にとって重要だと思う

こちらのツイートが話題に。

夫婦子供二人の4人家族の「普通」の暮らしでどれだけのお金が必要かの試算をしたそうです。

何をもって普通なのかはまったくもってわからないですが、このモデルのような暮らしをするのにこれくらいのお金がかかるという現実を知るには良い試算だと思います。

誰もがこれを「普通」だというらけではないと思うので、敢えて「普通の」とかっこ書きで強調しているのでしょう。

それにしてもお金がかかりますね、東京は。マンションの賃貸だけで9万円とか。多分間取りも狭いし。

新潟なら2LDKで5万~の物件全然ありますからね。

 

それにしても、この情報は「子育てのハードルが上がる情報」だと思います。

 

「子供がいるとこれだけお金がかかるんだ・・・。自分の今の給料を考えると子供は厳しいな。」

 

と若い人が思ってしまう情報の一つだと思います。

こういう情報を出すことでどう思って欲しいんだろうか?若い人が読んだら不安に感じてしまう事もあるかもしれません。もちろん、この日本の環境を変えていきましょう!というメッセージが込められていると思いますが。

少なくとも、この試算を出した労組団体はちょっとずれていますね。それか、この記事が労組団体の試算を過剰報道しているのかもですが。

 

いずれにせよ、子育て世帯には先進国の中で比べて決してやさしい国ではないようです。

私もモデルのように子供を2人育てている夫婦子供4人家族ですが、そこまで国に不満は今のところないです。

先進各国の支援策を聞くと確かに日本より良いところがあるように思いますが、子育て支援策以外に日本の方が優れているところもあるはずだし、直接的な子育て支援策以外の取り組みで間接的に子育てに役立っていることだってあるはずです。今パッと具体事例が出てこないですが、目に見えないところの評価はなかなかしづらいので難しいところです。

 

このような「子育てのハードルが上がる情報」を出すことも必要かもしれないですが、それよりも「子育ての実態を知ってもらう」ような情報をもっと出してほしいですね。

具体的でいいなと思った記事がこちら。

 

なぜ日本は子育てに厳しいのか?200回のシッター経験から、男子大学生だった僕が伝えたいこと | ハフポスト

 

 

大学生のベビーシッターアルバイト経験から客観的な視点で観た子育てのリアルな実態が書かれています。

若い時に子育ての実態や現実を知れると、自分の人生設計に大いに役立つはずです。

子育ての素晴らしさもわかるはずだし、逆に自分には合わないなという判断もできるかもしれません。

でもきっと、子供の良さがわかるんじゃないかな。みんながみんなベビーシッターをできるわけではないですが、国の方針として少子化に歯止めをかけたいのであれば、高校生以上を対象として子育てのリアルを知ってもらえるような授業や体験をしてもいいのではないかと思いました。

子育てに関するポジティブな情報をもっともっと出してほしいですね。

 

私も子育て大変だし子供にイライラするしお金もかかるし、こうした現実はあれど、やっぱりかわいいし子育てからしか得られない経験値は確実に溜まっています。子供には損得勘定抜きの何とも表現できない良さもあるわけです。

私の周りにも自分の子供についてリアルに考えられなかったり、結婚は考えていない、といった若い世代もいますが、今までの教育の過程で実態や現実を知るという事、そこから良さを感じられる、と言ったことが欠如していたんじゃないかと思います。私も子供は良いぞ~なんて直接的に教えてもらったことはもちろんなかったわけで。

直接的に言われるのは嫌ですが笑、子育てや将来的に子供を作ることを意識させるようなプログラムがあってもいいなと思いました。

 

若い人に「子供が欲しい」と思ってもらえる国になってほしいと願っています。

 

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