サメ映画…?
Y.K
11月末。既に年末感が漂っています。
寒くなってみたり暑くなってみたり忙しい。でも11月となれば新潟では雪に備えてタイヤ交換したり、衣替えでダウンジャケットのような防寒具を出したり冬支度をする人も多いでしょう。
そして、この時期になると冬のボーナスの話題にもなります。今年はコロナ禍の影響で支給額が減る傾向にあるとされています。
冬のボーナス 半数の企業 去年より引き下げ 新型コロナ影響か | 新型コロナ 経済影響 | NHKニュース
そりゃそうですよね。JR東日本でさえ3割カットが決定したそうです。
大企業がそうなら弊社ももれなく。
やはり中小企業のほとんどはボーナスに関しては厳しいのではないでしょうか?
8割の中小企業が正念場だと言われているそうですから。
そんな厳しい経営事情の企業が多くなると、今期の冬のボーナスの際によく出てくるキーワードがあるはずです。
それが「餅代」。
餅代って聞いたことありませんか?私は聞いたことありました。
でも改めて考えてみると、餅代ってなんだ?ってなったんです。だって餅代って・・・。
使い方としてはこんな感じ。
「こんな金額じゃ餅代にもならないよ」
「少ないけれど餅代くらいにはなるはずです」
など。
感覚としては、「少ないけれど渡す(渡せる)お金のこと」だと思っていました。
大まかな解釈としては間違っていないはず。でも、しっかり意味を理解したいと思い調べました。
餅代(もちだい)の意味
もち‐だい【餅代】 の解説
1 餅の代金。2 年末の臨時収入。年末一時金。ボーナス。また、正月用の餅を買うわずかな金銭。「これでは餅代にもならない」→氷代
3 年末、政党や党内の派閥が所属議員に配る活動資金。→氷代
つまり、「ボーナス」のことです。しかし、現代では一般的なボーナス支給額よりも大きく少ない金額の時に使うようです。
賞与と言えるほどの金額ではなく、極端に低い金額の際に、今は少額でも買えるが年末の縁起物でもあるお餅を買うくらいのお金にはなるだろう「餅代」と表現しているのです。
なるほどね、と思いました。あまりポジティブな表現方法ではなくどちらかというとネガティブな表現。
ポジティブな表現としては、業績が良く冬のボーナス以外に年末一時金として特別賞与を与えることになったときに「餅代」と表現する時。これなら通常のボーナス額とはかけ離れた少ない金額だったとしても、すでに冬のボーナスはもらっているのでさらに例年以上に業績が良かったことでもらえる額が増えるのでうれしいはずです。
また、鹿島建設のHPには賞与の起源が「餅代」だとも記載されていました。
日本の賞与は「餅代」としての支給に始まったのかもしれないですね。
とりあえず、「餅代」については理解できました。
しかし、もう一つ気になったのは調べていたら出てきた「氷代」です。
「氷代」って聞いたことありましたか?私は今回初めて聞きました。
意味はすぐに調べましたが予想通りでした。
氷代(こおりだい) の意味
こおり‐だい〔こほり‐〕【氷代】 の解説
1 氷の代金。2 暮れに支給する餅代に対して、夏場に支給する小額の金銭。また、夏場に政党や党内の派閥が所属議員に配る活動資金。→餅代
冬の餅代に対して夏の氷代なので意味合いは一緒です。
ですが、餅代ほど世間に知れ渡っている印象はないですし、その分夏の賞与が少ないから氷代と表現することはなくネガティブな印象はないですね。
昔は氷は珍しかったはずなので高価なものだったはずです。だから、氷代と表現してこのお金で氷を買って涼を感じてほしいという労いの意味合いが含まれていたことは容易に想像できます。
軽く調べていたら、現代では夏場の熱中症対策として飲料水代として「氷代」という昔からの表現で、いくらかの金額を配っている会社もあるようです。これは洒落ていますし社員想いでいい会社だなと思います。
もちろん、餅代同様に業績が良いことによる特別賞与の一時金の意味で氷代と表現していることもあるかもしれません。
餅代に関してはあまりいい意味合いではないことがわかりました。でも昔からの言葉として今は現代の意味で使われていて時代によって意味合いはかわる言葉があると勉強になりました。
また餅代同様の表現で夏に「氷代」があったとは全く知らなかったですね。
じゃあ春は「花見代」、秋は「紅葉狩代」とかあってもよさそうですけどね笑。
最後になりますが、コロナ禍や不況によるネガティブな意味合いとしての「餅代」というキーワードを聞く人が多くならないように祈るばかりです。