「指示語(こそあど言葉)」「普通」「いつも通り」など抽象的な表現での連絡は間違いの原因に

コミュニケーションって難しい。特に日本語が難しくさせていることもあると思います。

同じことを表現しようとしても言葉で伝えようとすると何通りもあります。

 

表現方法としてよく使われるもので「指示語(こそあど言葉)」「普通」「いつも通り」など抽象的な表現がありますが、これらを使ってコミュニケーションすると間違いの原因になったり意図しない伝わり方になってしまったり問題が起こる可能性が高いです。

なるべく使わないほうが良いでしょう。

 

 

「指示語(こそあど言葉)」とは、「これ・それ・あれ・どれ」などといった表現。

いちいち名詞を口にしなくても端的に口数を少なくコミュニケーションできるので便利ではあります。

しかし、例えば2人で話していた場合の「これ」は、「どれ」なのかはお互いで認識が異なるケースがあります。

危険性が高い表現方法なので、重要な場面ではより具体的にコミュニケーションを取ったほうが良いと思います。

経験上でも、こそあど言葉で仕事上問題が起きたケース、プライベートでも奥さんと喧嘩しそうになったケースは多々あります。

 

「普通」というのもコミュニケーション上よく使うかもしれませんが良くないと思います。

話し手の普通と聞き手の普通は解釈が異なるからです。

「普通に考えれば当たり前でしょう」「普通にやれば間違いない」などは話し手の考えの一方的な押し付けです。

具体的に何が普通なのか言語化してコミュニケーションしてあげるだけで解消できた問題は多々あるのではないでしょうか。

特に年配の方は普通の押し付けが多い傾向があります。

聞き手が若い方の場合は、普通とはどんなことなのか具体的に教えてもらう事で問題回避できることを覚えていて欲しいです。

 

「いつも通り」も危険です。「いつも通り」は何がいつも通りなのか分からずに指示しているケースもあるからです。

いつも通りは便利な言葉で、過去に成功した実績、問題が起こらなかった実績があるからこそ使える言葉です。

ですが、本当にいつも通りで良いかはその時々の状況で異なります。

いつも通りの内容を知らずにいつも通りと指示することは問題発生の原因になりかねません。

原理原則を知ったうえで「いつも通り」で良いのかよく確認する必要があります。

 

とにかく、人それぞれ頭で考えていることはお互いに共有できないので具体的に話さない限り100%伝わりません。

そもそも100%伝わることはほぼないと言ってもいいくらいコミュニケーションは難しいです。

しかし、話過ぎても情報過多で伝わりづらくなるので、具体的に話す必要がありますが端的に伝える努力もしなければなりません。

 

「指示語(こそあど言葉)」「普通」「いつも通り」を使ってはいけないわけではないですが、使う際は良く注意して使用しましょう。

 

 

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