木を輪切りにした時円がいっぱい見える模様は「年輪」と言います

私は大学時代に自然環境について学んでいました。特に森林分野に特化したコースを選択。

講義では外にでるフィールドワークも多かったです。佐渡に1週間泊まって実習したこともありました。当時はきつかったけど今となってはいい思い出だし楽しかったことも思い出されます。

 

森林系の学問は今となっては疎遠になりましたが、先日、奥さんと子供のイベントで「越後森林館」に行ってきました。隣が丸太の競り市が行われる越後杉の販売センターです。

「越後森林館」は新潟の山で伐採された新潟のブランド木材「越後杉」で建てられた施設。

パッと見て釘が使われていません。木材の加工だけで建てられています。お寺などを建てるの宮大工の木組みの技術だけで大部分が作られています。木のぬくもりを感じる施設となっていました。

越後杉はもともと県の杉消費PRのための事業としてブランド化されました。越後杉を使用して家を建てた場合、県から補助金がもらえたり、一般市民にも認知されつつありましたが、1月に越後杉の認証過程で不適切な管理が露見されて越後杉ブランドの認証制度自体が終了してしまいました。

 

新潟県、越後杉認証から撤退 県産材全体に新支援策へ | 社会 | 新潟県内のニュース | 新潟日報モア

 

これは残念。

しかし、これからも越後杉のみならず県産材の消費支援を県が頑張ってくれるという事でこちらに期待したいですね。

 

さて、この施設に使われた木材である越後杉の丸太が外にたくさんありました。

 

太い物から細いものまで。

私も佐渡の実習で実際に木を伐採したことがあります。チェーンソーを使って切りました。かなり迫力がありますよ。

 

ところで、丸太の断面に描かれている円状の模様は何か知っていますが?

 

これ、「年輪」って言います。

木が成長する過程で1年に1本円の模様ですが付きます。中心が昔の年輪で、外側が新しい年輪。この年輪の数を数えると、この木の年齢である「樹齢」が分かります。

単純に丸太が太ければ年を取っているわけでもなく、細くても年輪が密になっている木もあります。

白い所と黒いところの層があると思いますが、黒い部分を数えると樹齢が分かります。

黒い部分が密度が高く硬い材質、白い部分が密度が粗くて柔らかい材質。なので、年輪と年輪の間の距離が狭ければ狭いほど固い木材になります。

あまり年輪の間がスカスカすぎるとあまりいい木材ではないという事になります。

また、俯瞰してみると外側の部分は中心に比べて白くなっていると思いますが、「辺材」と言ってまだ生っぽい木材で柔らかく強度が低く腐りやすい。中心部の黒い部分の「心材」は水分などが無くなり強度が増している性質なので堅牢な木材になっています。建築物の角材は心材から取ることになります。

 

そんなことを丸太を見て少し思い出しました。

忘れたところは、以下のHPを参考にしました。

 

樹種ごとに異なる性質/木材選びの基礎 木のはなし

 

勉強したことを直接仕事に活かすことはないかもしれないけれど、その分野での教養は他の一般人よりも豊富なことがどこかでアドバンテージになるかもしれません。子供にも教えられるしね。なので無駄になったとは思わないです。こうしてブログのネタにもなっていますからね。

今回は実習でも訪れた越後杉販売センターの丸太を見てそんなことを思いました。

 

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