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すずきのたつや
どうも、達也です。
皆さん、
というラッパーをご存知でしょうか。
不可思議さんは「ポエトリーリーディング」と言って、
普通のラップと違い、
「詩を読む」ように歌うラップをします。
「ポエトリーラップ」とも言います。
不可思議さんは2011年、
今回紹介させていただく「Pellicule」という曲をアルバムに入れてリリースします。
「さぁここからだ!」と明るい未来を描き出したアルバム。
しかし、同年、24歳の若さで事故で急逝。
24歳といえば今の僕と同じ。
そんな若さで亡くなってしまった不可思議/wonderboy。
それでも時を超えて名曲として多くの人が聴いている「Pellicule」。
これを聴いていると自然に泣けてきます。
独特なポエトリーリーディングで、
なんだか自分に話しかけられているように思えます。
綺麗な歌詞や韻を並べてるわけじゃなくて、
本当に自分の心の中を歌詞にしている感じ。
ただのありふれた日常を歌にしてるんです。
久しぶり
どうしたんだよ髭なんか生やして
出典:不可思議/wonderboy「Pellicule」
スタートのこの時点でやばいです。
久しぶりに会った友達とかって、
結構変わり果ててて、
こういう会話になりますよね。
僕も社会人になって、
昔の友達と会う機会も減って、
バカやってたことばっかり思い出して、
気づいたらみんな自立っていうか、
別々の場所で生きていくようになって、
自分ひとりが取り残されているような感覚。
本当に今の人生楽しいのかなって思う感覚。
僕のその気持ちと重なりました。
まぁ僕の話は置いといて、
この曲は別の場所にいる友達に向けて書いた曲だそうです。
サビにこんな歌詞があります。
俺達の知る限り時間ってやつは止まったり
戻ったりはしないただ前に進むだけだ
だから今日は戻らない日々を思い出して笑おう
今日だけ、今日だけは思い出して笑おう
こういうのってあんまり格好良くは無いけど
初めから俺達は格好良くなんて無いしな
出典:不可思議/wonderboy「Pellicule」
なんか、「死」について書いた曲のように思えますが、
これは全く「死」について書いた曲じゃないし、
まさか自分が死ぬなんて思ってもないんですよね。
でもこの曲に不可思議さんの「死」が重なったことで、
別の意味も感じられるようになりました。
本当に素晴らしい曲。
いつまでも生き続けますね。
最後に「Pellicule」の路上ライブを紹介します。
誰も歩きスマホしてないし、
マスクもしてない。
時間ってやつは止まったり戻ったりはしない
ただ前に進むだけなんですね。
ps.
あの頃って何にでもなれる気がしてたよなぁ
いや実際頑張れば何にでもなれたか
でもこうやっていろんなことが終わってくんだもんなって
いや、始まってすらいないか。