低燃費タイヤの話

下っ端営業 清水です。

 

今日は予定を変更して、低燃費タイヤの話。

 

「低燃費タイヤ」

数年前から耳にするこの言葉。文字通り燃費がよくなります。

 

タイヤで燃費をよくするにはどうすればいいか。

摩擦の少ない、よく転がるタイヤを作れば燃費はよくなる。

だけど、摩擦が少ないと止まらない。

ちゃんと曲がって、ちゃんと止まりながら

よく転がるタイヤの開発。

相対する性能をちゃんと両立させたのがこの「低燃費タイヤ」です。

 

しかし折角作っても

「ウチのタイヤは燃費がよくなります。(当社比)」

「ウチのタイヤは、よく転がって雨でも止まります(当社比)」

みたいな広告ばかりだと、信用されず普及もしません。

 

そこで普及を促進するため「JATMA(日本自動車タイヤ協会)」が等級制度を作り、タイヤの試験結果をもとに、等級を表示する制度を作りました。

これが「タイヤラベリング制度」といいます。

 

今までは共通の条件でタイヤ性能を評価する指標がなかったので、

各社「当社比」と表示していいことを書く広告ばかりでした。

 

この制度のおかげで、様々な会社のタイヤを比べるのが容易になったわけです。

 

ちなみこれは、試験結果で下記の等級が決まり

KW_TW1005_02a

 

 

 

 

 

 

こういう表示をします。

label02

 

 

 

 

転がり抵抗性能の等級がA以上で、

ウェットグリップ性能の等級がa~dの範囲内にあるタイヤが

「低燃費タイヤ」なります。

 

この表示を見ると「転がり抵抗AAAのタイヤがいいな」と

もしれませんが、転がり抵抗の等級が1つ上がっても

燃費が1%程度改善される程度です。

 

それよりもウェットグリップの等級を重視したほうが

安心して運転できると思います。

交通事故を避けるためには、1メートルでも早く止まることが

大事ですから。

 

「ほどほどに転がって、雨でもよく止まるタイヤ」

これが一番だと思います。

 

今日はこのへんで、また明日。

 

 

 

 

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