ファーストラヴ（2021／日本）

おこんばんわ、クロスメディア課の髙橋です。

本日は、2/11公開の「ファーストラヴ」について投稿したいと思います。

※ほんのりネタバレを含んでいます。

「ファーストラヴ」とは？

小説家・島本理生による長編ミステリー小説を、「TRICK」シリーズなど数々のヒット作を世に生み出してきた堤幸彦が監督を務め映画化された作品です。

あらすじ

父親を殺害した容疑で女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女の「動機はそちらで見つけてください」という挑発的な言葉が世間を騒がせる中、事件を取材する公認心理師・真壁由紀は、夫・我聞の弟で弁護士の庵野迦葉とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねるが、二転三転する環菜の供述に翻弄されていた。真実が歪められる中、由紀はどこか過去の自分と似た何かを感じ始めていた。由紀の過去を知る迦葉の存在、そして環菜の過去に触れたことをきっかけに、由紀は心の奥底に隠したはずの「ある記憶」と向き合うことになる。

（引用元：映画.com）

予告動画

感想

元々見る予定はなかったのですが、幾度となく予告を見ていくうちに惹かれ、せっかくだからと昨日見てきました。

結果、昨日の記事にも書きましたが、後半にかけてべしょべしょに泣きました。

芳根京子演じるアナウンサー志望の大学生が、なぜ父親を殺害したのか。

北川景子演じる公認心理士と、中村倫也演じる弁護士が真相に迫っていくわけですが…。

事実が明かされていくたびに胸の奥がギュッと締め付けられ、「なんでそんなことを…？」と怒りを感じずにはいられず、

ラストで、心の奥底にしまい込んできた本当の気持ちを公判で吐露していく聖山環菜の姿に、涙が止まらなくて仕方ありませんでした。

もうとにかく、芳根京子の演技がとんでもなく上手すぎて。

感情移入しないはずがないんですよね、あまりにも生々しく演じるものですから。

聖山環菜がずっと抱え込んできた、誰にも打ち明けることのできなかった痛みが、

芳根京子を通して痛いほど鑑賞者にも伝わってきて、もう涙腺崩壊です。

ほんとね、未成年だった聖山環菜に向けられる、男の大人達の眼差しが気持ち悪くて仕方なくて。

父親も、父親以外の男達も、事実を知っていながら見て見ぬふりをし続けてきた母親も、全員が気持ち悪くて人間として最低で、聖山環菜の代わりにぶん殴ってやりたいとすら思うほどでした。

ノンフィクションものでそういうのを題材にしたものを読んだり、未成年に対する性加害の実態を少なからず知ってはいるので、余計に怒りが沸き起こって仕方ありませんでした。

予告だけじゃ分からなかったのですが（当たり前だけど）、こういうストーリーだったのね…と軽くショックを受けてしまいましたね。

原作を知っていたら覚悟もできたんでしょうけど、予備知識なしで楽しみたい派の人間なので、ちょっと油断しておりました。

昨日の記事にも書きましたが、人によってはフラッシュバックを起こしてしまう可能性もあるので、鑑賞の際は十分に気を付けてほしいです。

私も昔は冗談で「ロリコン」だの「ショタコン」だの使っていましたが、もう使えないです。だいぶ前から使うのをやめていますが、この作品を見てからより一層強く思います。

未成年を性的に消費する行為は、一切やるべきじゃない。冗談でもそんなの関係なく。

大人のそういった行為が、いかに未成年の心に傷をつけ、一生かけても消えないものにしてしまうか。

未成年に対して抱く恋愛感情に、プラトニックもくそもあるか！って感じです。向けんなそんな感情を。

見てよかったっていう言葉が適切なのかは分からないのですが、私はこの作品に対してそう思いました。

邦画よりも洋画派なんですけど、邦画も捨てたもんじゃねぇっす（何様？）

唯一癒しだなーって思ったのは、北川景子演じる公認心理士・真壁由紀の夫、真壁我聞役の窪塚洋介ですね。

めちゃくちゃカッコイイんですよ…。すべてを包み込む優しさがすごいのなんのって。

窪塚洋介あんまり好きじゃないんですけど、この役の窪塚洋介はだめです、卑怯です。惚れるって。

我聞もっと出してほしかった…。

公開したばっかりですので、まだ見てないという方はぜひ都合をつけて見てみてください。

ハンカチは持っていったほうがいいと思います。

紹介する映画が大体暗い作品ですけど、明るい映画が苦手なのでご容赦くだせえ…。

ブリングリングは明るい映画っちゃあ明るい映画か…。

そんなこんなでまた明日～

（今日のアイキャッチ画像は、いつか見た夕焼けです）