あいまいがいい

またもや新潟日報からのネタです。

 

長さの単位にメートルってありますよね。

「1メートル」といえばその長さは世界中どこでも同じです。

新潟でも東京でも、アメリカでもヨーロッパでも、北極でも南極でも、

「1メートル」は「1メートル」変わりはありません。

 

それじゃ、どのように定義されているか知っていますか?

光が真空中で2億9979万2458分の1秒に進む長さ

だそうです。

 

それでは古くから日本で使われていた「尺貫法」による「1里」はどうでしょうか。

1869年に36町(約4Km)と明治政府が決めるまで、地域によってその長さは異なっていたそうです。

40町、48町、50町、60町、72町などさまざまだったらしいです。

江戸幕府が1里=36町と決めたにもかかわらず、山陽道は72町、伊勢路は48町、東海道や中山道は36町と街道によってまちまちに使い分けていたそうです。

 

というのも「里」は距離の単位というより旅程の区切り、そろそろ休もうかと思う区切りという意味があったようです。

平らな道と険しい道では休もうと思う区切りは異なります。

だから街道によって1里が8Kmだったり、4Kmだったりしたということなんです。

つまり、人の歩みの労力が1里の基準だったのです。

 

1メートルのように客観的で正確な単位はもちろん必要でしょう。

でも人はひとりひとり違います。物差しは一つではない方がいいんじゃないでしょうか。

周りに惑わされること無く自分のペースで進むことが肝心ですね。

 

 

目標に続く道が長く曲がりくねっていたとしても、まず一歩踏み出さなければたどり着かないわけですから、まず一歩、そして自分のペースで歩いて行きましょう。

 

 

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