【アルビREVIEW】2021.9.19 vs東京V
ヒグッチー
一度狂った歯車は、システムを戻したくらいではそう簡単には戻らないってことでしょうか。
そもそもの問題はもっと根っこの部分。
2018.4.15 J2第9節@栃木県グリーンスタジアム
栃木 2-1 新潟
3バックにしてからの2連敗を受けて、これまでの4-4-2に戻した新潟。
これまで2列目やシャドーなど攻撃的な位置で使われていたマサルを昨季までのボランチに、そして怪我明けの広瀬がCBとして開幕戦以来のスタメンに名を連ねます。
失点はともにロングスローから。
ハイライトにあるように、前半にも2度ロングスローから同様のピンチを招いておきながら、修正できぬままやられちゃっています。熊本戦でもそうでしたが、相手のストロングポイントをケアできずに何度も同じ形でやられるってチームとしてどうなの?と。
個人的にはキショーのセットプレー守備時の競り合いの弱さが気になるんですよね。これは昨季から感じていました。簡単にニアに入られちゃう率が高いのは意識の問題なのか、それとも年齢的な衰えなのか…。
そしてチームとしての大きな課題をあげるとなると、前々から指摘されていたツートップのキショー&河田の連動性の悪さ。攻撃においても、守備時のプレスにおいても、ツートップだろうと、1トップ&2シャドーのときにおいてもです。
それほど新潟の試合を見ていないであろう解説の松原さんに、開始15分ほどで指摘されるレベル(苦笑)。
再三申してましたが、キショーも河田も個の力ではJ2では抜きん出たものを持っているのですが、お互いがお互いを見ずにプレーしている印象。
特に河田はボールの引き出し方、味方を生かすようなオフの動きが少なすぎる。
河田の良さが生きたのは昨季終盤の小川とコンビを組んでいたときのみ。相方を生かし、かつ自分も生きるような動きを身につけないと今後も厳しいでしょう。持っている素材は素晴らしいだけに、また小川(もしくは達也)と組ませるか、もしくは一度スタメンから外して外から試合を見るのも今後の成長に必要なことなのではと思います。
そして志願のボランチ出場だったマサル。
こちらも昨季終盤のいいフィーリングが影を潜め、負のスパイラルに陥っている模様。
守備専やパスを散らすだけのボランチなら他にも適任はいますよ。そこでもっと前へ絡んでいくのが君の仕事でしょうよ。前にボール付けただけで終わり?目標に掲げた「10得点10アシスト」はどこにいったの?
河田同様に一度外すのも手だと思いますよ。試合に出場させることだけが選手の成長に繋がるわけではありませんから。
ネガティブ話題ばかりだとめげるので、最後にポジ要素も。
左の安田は言わずもがな、今日は右サイドバックに入った原くんの気概、成長度合いが目を見張りました。本当に今何をすべきなのかが分かって動ける選手。それこそ監督のよく言う「判断」のレベルが異常に高い。
開幕戦以来の出場だった広瀬も楽しみな選手。
最後の競り合いところでは不安定さもありますが、ビルドアップやカバーの意識はすこぶる良い。
歴代アルビで言えば永田とか石川タイプかな。
後ろの方はこの4枚が盤石な感があります(もちろん堀米の復活にも期待)。
あとは前線とボランチの組み合わせをいかにすべきか。
勝手な妄想では、ターレスが中央でボールを引き出し、達也、小川、戸嶋でガシガシ前プレをかけてショートカウンター、新太が裏を狙いまくるというのが見たいです。
ええ。勝手な素人考えです。
素人考えだけど、監督の言う「判断」が最もできるメンバーだと思うんですがね。