タイヤ交換
ヒグッチー
こんにちは、ウィザップDTP部のヒグチです。
日々の愚痴を綴るブログ「グチブロ」にようこそ。
今日は漫画の紹介。
「cakes」というサイトで連載されているWEBマンガ「左ききのエレン」です。
知っている人は知っている、一部界隈では絶賛の作品です。
ララランドのイベントで話した「意識して台詞を減らしてる」が一番色濃く出てるのは、この回です。
「私のものだ」左ききのエレン|53話|左ききのエレン|かっぴー|cakes(ケイクス) https://t.co/XdHESdGwrS
— かっぴー /漫画家 (@nora_ito) August 8, 2017
大手広告代理店に勤めるデザイナー光一と、絵に対する天才的な才能を持つエレン、この2人が主人公です。
凡人と天才の苦悩を描いたヒューマンドラマであり、成り上がりのサクセスストーリーでもあり、広告業界の血みどろを描いてあったりでビジネス的な視点でも見ることが出来ます。また2人の脇を固める登場人物たちもみなキャラが立っていて、各々のストーリーも読者を惹き付けます。
ただ、ぶっちゃけ絵は下手です。
そこらの漫研部員でももっとマシな絵を描くでしょう(苦笑)。
漫画家を目指した始めた中学生が、初めて(しかも、いきなり下書きなしで)描いたくらいの画力。
岸あかりの初登場回です。
「才能ってもんの正体を知ってるか?」
https://t.co/1BB203Rulu pic.twitter.com/hmAqsURvpF— かっぴー /漫画家 (@nora_ito) July 20, 2017
しかし、それを補って余りある、魂が震えるような熱いストーリー展開。
心揺さぶるセリフの数々。
登場人物ほぼ全員が何かしらの悩みを抱えて生きているんです。
凡人の苦悩、営業の悲哀、二世の葛藤…etc
それらに対して、綺麗事だけじゃない、生きるということの本質を突いてきます。
そして、「絵は下手」と描いておきながらなんですが、時折心えぐるようなシーンを描写してくるんですよ。ガツーンと来るやつ。元々は美大出の作者ですから絵心がないわけない。
最初は(こっちは末端ではありますが)同じ広告・クリエイティブ業界で「ある、ある」「わかる、わかる」という気持ちで読み出したのですが、途中からは画力の粗さなんて忘れて一気読みするくらい引き込まれます。
「進撃の巨人」なんかもそうですが、画力なんてストーリー次第でどうにでもなるという典型ですね。熱さ感じる作品は、ちょっとくらい無骨な方がちょうどいいのかも。
興味がある方は、お盆休みの合間にでもぜひ。