引っ越し時のなくし物
ヒグッチー
こんにちは、ウィザップDTP部のヒグチです。
日曜日は東京まで研修に行って来たので、その内容を簡単に語りましょう。
たまには真面目な話ですよ。
研修の内容はこれ—
メディア・ユニバーサルデザイン3級の講習&検定です。
「ユニバーサルデザイン(以下UD)」という言葉自体は知っていました。
高齢者や視覚障害者など、目の不自由な人に分かりやすいデザインのことでしょ?という認識だったんですが、その認識はあまりにザックリすぎました(笑)。
とりあえず、その定義が違いました。
ユニバーサルデザインの定義
「特別な製品や調整なしで、最大限可能な限り、すべての人々に利用しやすい製品、サービス、環境のデザイン」
メディア・ユニバーサルデザイン3級 講義テキスト(色覚編)より
とりあえずUDはグラフィック(印刷物)のデザインに限らないということ。
建築・製品・サービス(情報)など様々な分野のデザインを含んでいます。
また、障がいの有無だけでなく、性別・年齢・国籍などすべての人々の利用のしやすさを含んでいるのです。
UDと似た言葉に「バリアフリー」というものがあります。
バリアフリーが文字通りバリア(障壁)をなくす、という考え方に対し、UDはバリア(障壁)が発生しないよう、障害、年齢性別等に関わらず、すべての人に使いやすく、社会生活を阻害することのない環境のデザインなのだそうです。
つまり、バリアフリーが障がいを持った人が対象であるのに対し、UDはすべての人が対象だということです。
障がいを持った人に配慮した結果、他の人々が不便になるようなものはUDとは言えないということです。
UDの提唱者というのが、障がいを持ち車イス生活をしていたアメリカのとある大学教授。その教授がバリアフリーの対応(特別扱い)に違和感を持ったことから、自らが新たに考え出した概念というのがUDなのです。
例えば、側溝のフタ。
この側溝の溝の目が大きいと、つまづいたり、物を落としたり、車いすや台車のタイヤが挟まったりしてしまいます。
これを溝の間隔を狭くしただけで、物は落ちにくく、ヒールや車輪も挟まりにくくなります。落ち葉やゴミも落ちにくくなり、側溝の中もキレイに保たれます。
何か、とりたてて特殊な造りにしなくても、障がいを持った人に限らず、多くの人にとって使いやすくなるデザイン。
それがUDの考え方なのです。
ってな感じで、のっけからヒグチさんの認識を覆されちゃったのですよ。
続く〜