これがウィザップDTP部
ヒグッチー
こんにちは、【新潟市の印刷・WEB・企画のなんでも屋】ウィザップ制作部クロスメディア課のヒグチです。
日々の愚痴を綴るブログ「グチブロ」にようこそ。
4月から多くの社員がテレワークになっている我らが制作部。
テレワークをするにあたって問題になったのが、今まで紙でやっていた原稿や内校(間違いがないかの確認)をどうするかでした。
各社員宅には短時間で何十枚も出せる高性能なプリンタなどありませんからね。
弊社は全テレワーク社員にiPadを支給。
iPadに原稿を写し、Macで作業するという方式をとりました。
そこで営業さんなどにお伝えしたのが
「内校の精度が落ちるかもしれない」との危惧。
MacのモニターやiPadの画面に表示させて確認するのと、紙に出力して確認するのとでは断然紙の方が見やすいし、間違いを探しやすいのです。
…ですが、これ…
第三者的にはなかなか理解されにくい…。
営業やお客さま、会社上層部からすれば
「見づらいだろうが同じものが(モニターやiPadに)写っているのだから確認はできるはず」
「これからのIT時代、ペーパーレス化の時代に紙がなきゃダメなんて甘え」
「つべこべ言わずに間違いのないものを作りやがれ」
…なんて言われるのがオチ。
ただ、我々も何故、紙に出力して確認した方が見やすいのか、間違いを見つけやすいのかを理論的に説明することができませんでした。
(DTP・デザイナーあるあるとして、制作中は全く気づかなかったのに、紙に印刷された完成品を見た途端に誤植やミスに気付いてしまう謎にも通じる)
その謎を、リコー(いつもお世話になっております)の研究員さんが説明している記事が話題になっていました。
文字校正やってる人は経験値で知ってますよね。どう頑張っても画面だけで済まそうとすると見落とすんですよ(>_<)
「紙」に印刷すると間違いに気づく理由 =「画面」にはない脳の働きとは?= https://t.co/lzLQTRJ4G7
— Andy’sPhotoJourney @個展TokyoRetroご来場ありがとうございました。 (@AndyPhotoJ) September 16, 2020
紙に印刷して読むとき、すなわち反射光で文字を読む際には、人間の脳は「分析モード」に切り替わる。目に入る情報を一つひとつ集中してチェックできるため、間違いを発見しやすくなるのだ。
これに対し、画面から発せられる透過光を見る際、脳は「パターン認識モード」になる。送られてくる映像情報などをそのまま受け止めるため、脳は細かい部分を多少無視しながら、全体を把握しようとする。細部に注意をあまり向けられないので、間違いがあっても見逃してしまう確率が高くなる。
リコー経済社会研究所「紙」に印刷すると間違いに気づく理由より
紙の上だと細かいところも見ようとするのに対し、画面上だと全体像を見ようとするのは脳の働きによるもの。
もうちょい理由を深堀して欲しい感はありますが、内容には概ね同意です。
(リコーさんとしてはプリンタが売れなくなっては困るからという野暮なツッコミは控えておきます)
紙で確認できないテレワーク環境だと、こういった問題がネックになってしまいます。
どんなに高度な検版ソフトを導入して差異には気づけるようになったとしても、誤字脱字等を見つけるのは人間の目ですからね…。
じゃあ、どうすればいいのか。
それが簡単に見つかるようなら、多くの出版・印刷・広告会社等が誤植等に頭を悩ませたりはしませんって話ですよね…。
誰か教えてください。