地獄谷の猿

長野県の地獄谷という所に温泉につかる野生のニホンザルがいます。

ずいぶん昔に行った記憶を掘り起こして書きますが、山道を少し登っていくと入口があって、500円くらい払ってから入るのですが、そこには注意事項があり、「光る貴金属を外して下さい」とか「猿と目を合わせないで下さい」など、とにかく猿を刺激しないでほしい、みたいな事がいろいろ書いてありました。

中に入ると、そこはまるで「猿の惑星」でした。人間の方が小さくなって「おじゃまします。ペコリ」といった気持ちで、目を見ないようにしながら、緊張して観察してきました。

やはりボス猿の存在は目立ってよく分かりました。小猿を召使のように引き連れて、みんなに分かりやすいようにでかい態度をとっています。チラチラとこちらの様子をうかがっている眼光の鋭さも他の猿とは違います。周りの猿たちは、なんとなく下を向いて、ボスに気を使っている感じでした。

猿の世界も人間界と同じで、「性格」「個性」が違うのでしょうね。

もしかすると、温泉につかることを許されない猿もいるのかも。

僕はもう一度行きたいとは思いませんが、野生の猿を間近で見たい人はぜひ「猿の惑星」へ。