ドラマ リバース感想

 

逃げ恥も見なかった私が、TBSの金曜ドラマ「リバース」にドハマりし、今夜放送の最終回を除く、全9話を欠かさず見ている。

 

リバースは湊かなえのミステリー小説が原作。
10年前に亡くなった親友の死の真相を解き明かしていくというもの。

 

身の周りの人間に脅迫文が送られてきたり、突き落とされたり、はたまた刺されたりと、衝撃・裏切りの連続で、毎回続きが気になって仕方がない。1話ごとのラストの演出が憎くも巧みに作られているため、

……まぁ、なんというか次回までの1週間悶えるようにできている

そんな訳で、続きが気になって仕方がなくなった私は、Amazonで小説をポチりそうになって、ここで注文したら負けだと、謎の葛藤を毎週繰り返し、危うくレビューを読んでネタバレしそうになって、いやいやチラ見くらいならと誘惑されかけ、ここで見たらだめだろう、このアホが! とか、なんとかさらに自問自答を繰り返し、なんだかんだで購入ボタンをポチらないまま自制してきたドラマ最終回の今日(がんばったな、自分)

 

藤原竜也が珍しくさえない役柄の主人公を演じているのも新鮮で面白いし、軽くコメディー要素が入っているのも、全体的に暗い話を和らげてくれていていい。

 

藤原竜也と戸田恵梨香が、親友の事をノートに書くシーンがあるんだけれど、キャストの組み合わせが組み合わせだけに、デス○ートのワンシーンのようで別の意味で恐怖感がこみ上げる。…とか、キスマイの玉森裕太演じる浅見先生のメガネ姿たまらん!とか、ミステリー以外にも楽しめる要素が詰まっている。

 

原作の小説は、この人が犯人だろう…みたいなところから、実は違った!という2段落とし

ドラマの9話分の所で完結していて、ここで終わられたら発狂するだろうなという衝撃の結末。こういうのをイヤミス(嫌な気持ちになるミステリー)というらしい。

 

一方ドラマは小説の先の結末が用意されていて、おそらく3段落としをしてくるはず。
どんなふうに私の感情を抉ってくれるのか、今日の夜が楽しみで仕方がない。

 

ここ最近といえば、面白そうだと思ってドラマを見始めても、手元のスマホをいじり始めゲームに没頭し、結局は見るのをやめてしまうことが多かった。一話ごとに完結するようなドラマをかろうじてみる程度で、他の誘惑にたいてい負けてしまう。

そういう意味でリバースは、構成や演出が上手く、引き留める仕掛けが巧みだ。

そういえば、今朝、ふとラジオで耳にした。
倍速でドラマや映画を見る若い人たちが増えているそう。

たくさんの作品が、すごいスピードで配信されているし、普通に視聴しようと思ったら時間が足りないのも分かる。

確かに2倍の速度で見たら、2倍の量の作品を愉しめるわけだけれど、これはリバースでいえば(ドラマを見た人しか分からないけれど)第9話の最後の最後、コーヒー店の恭子がハチミツを持ってくるシーンなんかは「間」による演出なしには語れない。

 

うっ、まじか、まじでそうなるの!? や、やめてーーー!……………(間)……………あぁぁぁぁ!!!

 

という悶絶する結末が待ち受けているわけだが「間」があることによって作り出される、肉食獣に追いつめられるような、あの緊張感と絶望感は倍速では絶対に味わえないもの。

 

価値観の違いだから論議するに値しないけれど、ドラマでも映画でも、登場人物達に降りかかる感情の嵐を擬似体験したい私としては、もったいないように感じてしまう。

 

今日はリバースの最終回

見たいけれど、見たくない。

…たぶん、結末を焦らされている感じがたまらないんだな。
もしかしたら、放送時間中よりも、待たされる1週間を愉しんでいたのかもしれないと今さらながら気づく。

数少ない視聴者と語り合いたい今日このごろ。

 

最後に、リバースのドラマ情報を検索していると必ず出てくる知人の会社を紹介して終わりたいと思います。

→リバース・ジャパン

「アレルギー」持ちの人にも優しい商品がたくさん。おすすめです。

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