サントリーのクラフトセレクト
平
ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」をモチーフにした、宝島社の広告が話題ですね。
http://tkj.jp/company/ad/2016/
オフィーリアは樹木希林さん。
もとになったミレイの絵はこれです。
宝島社のサイトには、広告意図がのっています。「ハムレット」で描かれるオフィーリアと、現代に描かれるオフィーリア。悲しみに狂ってしまった乙女の悲劇的な死は、たしかに絵になると思うし、そこからの死生観展開も限りないと思いますが、現代では「死ぬときぐらい好きにさせてよ」と言う力強さのほうが、「人に考えさせる」力があるのかな、と思います。元ネタを知らなくてもインパクトがありますしね。伝わるスピードが速く、頭に残るのは広告の魅力ですよね。
(ちなみに、オフィーリアやシャロットの姫という、水面を流れていく乙女というのはヴィクトリア朝の画家に大人気で、沢山でてきます…)
ミレイの作品では、左中央に、死とつながりの深いコマドリが描かれているのですが、それが青い鳥になっていたり、死・眠りをあらわすポピーが椿になっていたりと、小物も比較的ポジティブなものになっているのかな。
鳥の種類や花の種類に疎いのが残念です。
ただ上手い広告を見ると気持ちよさと同時に、悔しさを感じるのはなんなんですかね。
クイズ番組で、漢字の問題が解けなかった時の悔しさと似てる。